2015年12月10日

思い出のコートを母に焦がされた…!

私は20代の女性です。先日群馬の実家に帰省しました。春先でしたが、まだ寒かったので厚手の白いロングコートを来て実家に帰りました。

実家に帰ってきてすぐに用事を言いつけられました。クローゼットにすぐに入れずにコートを自室の椅子にかけて部屋を離れました。

用事を済ませて廊下に出るとなぜかすごく焦げ臭いのです。「え?!火事!!?」と思っていろんな部屋を確認したのですが、どこにも火元は見当たらない。でも、焦げくさい臭いはしている。確認していくうちに最後に私の部屋が残りました。「まさか」と思いながらドアをあけると、そこにはコートをかけた椅子に座って電話で大口あけて笑いながら喋っている母の姿が。そして、足下には電気ストーブ。

明らかに椅子とストーブの距離が近すぎる。私が慌てて駆け寄ってコートを確認すると、こぶし大くらいの大きさの見事な焦げができていました…。母曰く「電話に夢中で気づかなかった」。えぇ?…ですよ。我が家は母の絶対君主制なので、私は母に怒る事もできず…謝る母に「もういいから」としか言えません。

実はこのコート、私が学生時代に10万円で買ったものなんです。私は学生時代、両親から経済的支援を受けられなかったため、ホステスとして働きながら学費と生活費を稼いでいました。ずっとガリ勉でお化粧も全く分からず、むいていないと諦めそうになったこともありました。でも、努力をかさねて半年でナンバー入りを果たしました。

仕事が軌道にのってきた自分へのご褒美と、これからも頑張ろうという意気込みを込めて私はあの白いコートを買いました。私の中である種の節目のコートだったのです。ただ、ホステスをやっていたことは母には内緒なので説明もできない。

母は母で8万も弁償するのが嫌だから、1万円くらいのスプリングコートで手を打たせようとしてくる…。イラっとするのと一緒に悲しくなる事件でした。




Posted by みくすん at 00:05